柔和な性格の娘・曲檀児(きょく・たんじ)は、想いを寄せていた大王爺・墨奕懐(ぼく・えきかい)との結婚が叶わず、自殺未遂をおこしたことをきっかけに、現代から時空のひずみに入り込んでタイムスリップしてしまった現代人女性の心が体に入り込んでしまう。一つの体に柔和な性格の曲檀児と、野蛮な性格の曲小檀(きょく・しょうたん)が共生し、気を失う度に突如人格が入れ替わる「突発性二重人格」となった曲檀児は、父・曲江臨の命により、一族と大王爺の地位を守るために、大王爺第八皇子である墨連城(ぼく・れんじょう)と結婚せざるを得なくなるのだった。
八王爺の元に嫁いだ後も、大王爺との関係を曖昧にしていた曲檀児は、八王爺に心意を疑われ、さらには東岳国の権力争いへと巻込まれることに。しかし、曲小檀の機転の良さから、八王妃として、次第に八王爺の信頼を得ていくのだった。知恵比べと壮絶なバトルを繰り返し、やがてお互いの想いが恋愛感情へと変わってゆく八王爺と曲小檀。一方、奥ゆかしい柔和さから、終始、大王爺への想いにとらわれている曲檀児は、大王爺に対して、皇位争いの肩入れをしてしまうようになるのだが……。