九州・中国
○○に注目するとより一層楽しめる!
お祭りや花火大会を、いつもより面白く、そして興味深く観られるようになるオススメの注目ポイントをご紹介。
放送日:8月11日(金)22:30〜ほか
-->例年7月1日〜7月15日の約2週間をかけてほぼ毎日神事が行われる博多祇園山笠。正式名称は「櫛田神社祇園例大祭」といい、その歴史は約800年近いとされる。この祭りのクライマックスは「追い山」で繰り広げられる山笠のタイムトライアルだ。大きな山笠が勇ましく駆け抜ける様は圧倒。この山笠、かつては15〜16メートル程の高さのものを舁(か)いていた(「担ぐ」と同様の意味。)のだが、明治時代に電線ができたことにより展示用の「飾り山」と、舁くための「舁き山」に分かれるようになった。「飾り山」に施された装飾も博多祇園山笠の見どころのひとつとなっている。そのなかでも唯一、上川端通りの飾り山笠のみ今も「走る飾り山」として追い山に参加。当時の迫力を感じることができる!
博多に生まれた男なら一度は参加してみたいと憧れる博多祇園山笠には、たくさんの決まりやしきたりがある。ユニークなものでは「祭り期間中はキュウリを食べてはいけない」などあるのだが、衣装についても制服のように決まりがある。頭に巻かれた“手拭い”や肩にかけられた“たすき”(通称ねじねじ)。よく見てみると色違いのものを付けているのだが、実はこれらによって祭りの役職や役割を示しているのだとか。また、腰から“縄”を提げているのも見られるが、これは山笠を舁くときに用いる縄で、命綱のような役割もあるのだとか。意味を知ることで、また違った面白さが味わえる。
記事作成:オマツリジャパン
放送日:8月13日(日)19:30〜
日本で唯一、県と海を越えて2つの県が共同開催をする関門海峡花火大会。例年、門司側約75万人、下関側約45万人、合わせて約120万人が来場する全国トップクラスの集客数を誇る花火大会だ。両岸合わせて計約1万5000発が競い合うように打ち上げられ、音楽花火に水中花火、大玉花火が打ち上げられるが、下関側と門司側とで会場ごとに演出が異なる。下関側か門司港の夜景をバックに花火を観るもよし、関門橋と花火をセットで観るもよし、どこから見るか毎年迷ってしまう。
打ち上げ数1万5000発と大規模な花火大会であるが、花火の“大きさ”も特徴である。花火は大きくなるほど観客との間に一定の距離(保安距離)を保つ必要があり、全国の大きな花火大会では例えば河川敷の対岸から打ち上げて距離を保つというケースも珍しくない。関門海峡花火大会では、二つの会場にあるのは“海”!両岸の会場から十分な距離を保てるため大型の花火が打ち上げられるのだ。クライマックスには「1尺5寸玉」などの花火が打ち上げられ、開花直径約450メートルの大輪の花が関門海峡の夜空に花を咲かせる。
その昔、宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘した島として有名な「巌流島」。歴史好きのみならず、多くの観光客が訪問する島でもあるが、関門海峡のあいだにあるということから関門海峡花火大会の穴場のビュースポットとなっている。周囲約1.6㎞の小さな島だが海浜公園として整備されており、島内にある武蔵と小次郎の像の前は、花火とのコラボレーションが撮影できる絶好のフォトスポットだ!
記事作成:オマツリジャパン
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写真提供:高槻まつり振興会
1000年以上の歴史をもつ熊本市に鎮座する藤崎八旛宮の例祭が「藤崎八旛宮例大祭」だ。毎年9月の第3月曜日を最終日として5日間にわたって行われ、最終日の神幸式では神輿に付き従う随兵や、飾り馬の奉納行列が市街へ繰り出す。このときの行列(神幸行列)こそが藤崎八旛宮秋季例大祭の代名詞ともいえる行事だ。大鎧を着用した随兵頭や100騎の甲冑武者、槍を持った陣笠に陣羽織の士、それを指揮する裃などで構成され、60以上の団体のべ約1万5千の人と70頭余りの馬が行列を組む。豪華に着飾った“飾り馬”の姿に注目だ。
藤崎八旛宮秋季例大祭は、地元からは「馬追い祭り」とも呼ばれ親しまれている。進行行列のルートのうち、日銀熊本支店前あたりは「馬追いコース」とも呼ばれており、馬と勢子(馬を追う人)との集団が次から次に威勢よく町を駆け抜けていく。豪華に飾り付けをされ興奮気味の馬を巧みに操る「口取り」の技術も見ものである。ラッパや太鼓の音と「ドーカイ、ドーカイ」という威勢の良い掛け声が辺りを包むと、町は一気に盛り上がりをみせる。
いつもの祭り、花火も少し見方を変えると、新しい発見があったり、歴史や伝統にも思いを馳せることができ興味深く感じられるのではないだろうか?今年の夏はケーブルテレビJ:COMで祭り、花火を楽しもう!
2023年8月1日(火)更新