関東
○○に注目するとより一層楽しめる!
お祭りや花火大会を、いつもより面白く、そして興味深く観られるようになるオススメの注目ポイントをご紹介。
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過去イベントの様子
写真提供/東京高円寺阿波おどり
1957年に「高円寺ばか踊り」としてスタートした「高円寺阿波踊り」。その始まりはなんと隣町へのライバル心だったとか。お隣の「阿佐ヶ谷七夕まつり」がぐんぐんと知名度をあげる中、「負けてはならない!」と奮起した高円寺の人々の努力によって、現在では踊り手約1万人、観客100万人を超える東京都最大級の祭りへと成長を遂げたのである。
阿波踊りに欠かせない「連」とは、踊り子と鳴り物で構成された踊りのグループのことだ。各連ごとに特色があり、優雅で艶やかな女踊りがメインの連、ダイナミックでキレのある男踊りがメインの連、鳴り物のアレンジを得意とする連など、それぞれに独自のスタイルを持っているのだ。また、連の名前も土地の神様や方言に由来するもの、神話や歴史にちなんだもの、縁起かつぎ、駄洒落などの言葉遊びなど個性豊か。連の名前から踊りのスタイルを想像して見てみるのも面白いだろう。これも阿波踊りの魅力のひとつだ。
記事作成:オマツリジャパン
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演芸や大衆芸能で盛んな町をさらに活気づけよう!と、1981年に始まった「浅草サンバカーニバル」。今では来場者50万人という、浅草に根付いた一大イベントだ。チームの規模等に応じていくつかのリーグにわかれ、チームそれぞれテーマごとにダンスや演出を行い披露していく。大規模な“S1リーグ”は1チームあたり150名以上も参加するという大所帯!北半球最大級のサンバカーニバルが下町浅草を彩る。今年は規模を縮小して「浅草サンバフェスタ」として開催となるが、本場ブラジルに負けない熱いパフォーマンスをぜひ観てほしい!
浅草のサンバカーニバルは本場ブラジル同様にコンテストがあり2リーグ制となっている。なかでも大規模なS1リーグはパフォーマンスがひと際豪華である!構成人数は1チーム150人以上300人以下と定められており人数も圧倒的なのだが、“アレゴリア”と呼ばれる祭りでいうと“山車”のような巨大オブジェ(フロート)や、打楽器隊が率いるPA車と呼ばれる派手に装飾を施した音響車が登場するのが特徴だ。サンバカーニバルではダンス、音楽、オブジェ、衣装、その全てを使って、チームで1つのエンヘード(物語)を描き出している。出場チームそれぞれがどういう物語を表現しているのか考えながら観ると面白さ倍増だ!
サンバカーニバルのダンサーというとサンバステップを踏みながら露出度の高い衣装を纏った方をイメージする方は少ないないだろう。しかし実はそのようなダンサーは少数。チームごとに編成は異なるが様々な衣装、ダンス、演出が次々とやってくるように編成されている。テーマの掴みとして印象的な先頭パート(コミサン)、裾が広がった大きなスカートで回るように踊るバイアーナ、羽根を背負った華麗な衣装のパシスタ、男女ペアでチームの“旗”を掲げるポルタ・バンデイラ&メストレ・サラ、楽器隊のバテリア、そして豪華なフロートのアレゴリア等々、チーム全体で統一感がある一方、各パートで表現が違っており、通して見ると1冊の本でも読んだような気分になってしまう。
記事作成:オマツリジャパン
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写真提供:鳥越濯『夜の街に咲く』
調布の花火の歴史は古く、初めて開催されたのは昭和8年(1933年)のこと。昭和29年(1954年)からは全日本輸出振興煙火競技大会として開催され、その美しさ、豪華さは、全国有数の花火と言われてきた。そして昭和57年(1982年)から調布市花火大会としての歴史がスタート。多摩川燈籠流しの余興として復活した第1回大会では、首都圏では珍しくなった8号玉をはじめ、100mのナイアガラなど鮮やかな花火が登場。第22回大会からは、今では調布名物として親しまれている、音楽と花火がコラボレートする「ハナビリュージョン」も加わり、ノンストップで調布の夜空を彩る10,000発以上の花火をより楽しめる仕掛けが続々。調布には映画の撮影スタジオが多く、「映画のまち」としての取り組みが盛り込まれていることも特徴だ。
初めて打ち上げ数10,000発を超えた1991年の第10回大会は、観覧者数も50万人超え! この年、全国でも初めての「尺玉100連発」がお目見え、3秒に1発のペースで一尺玉を100発打ち上げるという豪快なプログラムが登場した。ほかにも多摩川流域最大級となる300mナイアガラも登場し、さらに調布花火の名を全国に知らしめることになった。市制50周年記念開催では、花火コンクール入賞作品50連射を含む超特大スターマインを打ち上げ、市制60周年記念開催では300mナイアガラの復活など、常に多彩な企画で楽しませてきてくれた花火大会だけに、今年もくれぐれも見逃しご注意!
放送日:9月30日(土)18:30〜19:45 生中継
荒川河川敷・岩淵水門周辺(青水門エリアと赤水門エリア)を会場として行われる「北区花火会」。このイベントは、区内を代表する民間団体を中心とした地元の人々ひとりひとりが協力し力を合わせて企画する手作りの催しだ。親しみを込めて「花火大会」ではなく「花火会」と呼んでいるのだそうだ。2019年の“第8回”開催では、前年よりスケールアップして“8888”発の花火を打ち上げているところに(しかも2018年は7777発。)、他の花火大会では見られない洒落っ気を感じて面白い。比較的新しい花火大会ではあるが、例年5万人もの人が訪れるようになり注目を集めている。
地元の手作り感溢れる「北区花火会」は、世代を超えて「地域への愛着」を感じ、「絆」を深めることを目的として開催されており、地元の資源を花火のプログラムにも採り入れられてきた。会場にある“赤水門(旧岩淵水門)”は、1924年に竣工した荒川と隅田川を仕切る水門。すでに運用は終了しているが、土木建築として評価が高く“東京都選定歴史的建造物”に選定されている。
記事作成:オマツリジャパン
いつもの祭り、花火も少し見方を変えると、新しい発見があったり、歴史や伝統にも思いを馳せることができ興味深く感じられるのではないだろうか?今年の夏はケーブルテレビJ:COMで祭り、花火を楽しもう!
2023年9月29日(金)更新