「お祭り×テレビ」は相性抜群!?
映画やドラマ、スポーツ、ニュース、バラエティなど、多彩なチャンネルが視聴できるケーブルテレビの「J:COM」。その数あるチャンネルの中でも、「J:COMチャンネル」はお祭りに関するコンテンツが充実!花火をはじめとする、迫力あるお祭りの中継映像などを楽しむことができます。
ご時世柄、なかなか現地に行ってお祭りを体験できない、という方も多い中、テレビで見るからこそのメリットや魅力もあるのではないか!?ということで、今回はオマツリジャパンの本間美咲が、J:COMの社員さん二人に、お話を聞いてみました。
多摩地域エリアでの地域情報番組の制作を担当。時にはアナウンサーとして番組に出演することも。表に出る仕事から、裏方までを担う。お祭りや花火の番組制作にも長年関わっている。
編成プロモーショングループに所属。現職になる前は関西で番組制作の現場に身を投じ、長年カメラマンとして活躍。お祭りを中継する番組での撮影経験も豊富。
オマツリジャパン1年生。上京して初めて見た隅田川花火大会は、雨。室内に移動しテレビで花火中継を見て「クーラーきいてるし、雨に濡れないし、テレビ中継最高!」と実感した記憶がある。
最初に、「J:COMチャンネル」とはどういった特徴を持つチャンネルなのか、教えていただけますか?
全国のJ:COMサービスエリアを70の地域に区切って、地域密着の番組をお届けするチャンネルです。特徴としては、やはり細かい地域で区切って番組を編成していること。これによって、例えば地域の防災情報や市・町の選挙の模様を速報でお伝えするなど、地域の皆さんに関わる「我が街の情報」をきめ細かにお届けすることが可能になります。
地域密着番組を作る上で、工夫されていること、苦労されていることなどはありますか?
「我が街の情報」をお届けするために、スタッフが地道に足を使って情報を集めたり、また市民の方にも参加いただいたりして、番組作りをしています。
番組を制作する際には、「どの地域に発信する情報なのか」ということを常に意識しています。「J:COMチャンネル」は、編成上は70の地域に分けてはいるのですが、複数の地域に関わる情報の場合は、いくつかの地域を束ねて編成することもあります。そうなった場合、例えば地名ひとつにしても「●●町」で伝わる地域もあれば、「●●市●●町」まで言わないと伝わらない地域もあるので、皆さんに伝わるよう、情報の取捨選択にはとても気を配っています。
いずれも、地域密着でさまざまなエリアに情報発信をされている「J:COMチャンネル」ならではの、こだわりですね!
「J:COMチャンネル」では様々なお祭りを放送されていますが、テレビでお祭りを見るメリットって何だと思いますか?
こだわり抜いたアングルからの映像で、お祭りを楽しむことができることですね。一般の人では立ち入れないような高所から撮ったり、阿波おどりのような祭りであれば、踊り手の表情がよく見える場所にカメラを置いたり、お祭りをよく撮すにはどうしたらいいだろうと、練りに練って決めたアングルは、ぜひ視聴者の皆さんには楽しんでいただきたいです。
アングルに関しては、現場とはまた違う迫力を出すためにドローンを活用することもあります。人の目線では見ることができない映像を提供してくれますよ。
また、テレビ番組であれば、お祭りの臨場感だけでなく、担い手たちの人間模様や、お祭りの歴史など、会場に行っただけでは見えてこない、深掘りした情報をお届けすることもできる、これも大きなメリットだと思います。
地域の人はこんな思いで祭りをやっているんだとか、あのお神輿はとても貴重なものだったんだとか、そういった気づきが得られますし、地域に住んでいる人にとっては、思い出に浸ったり、地域愛が深まったりするきっかけとなるかもしれません。
背景にあるストーリーなどを知れて深く祭りを楽しめるというのは、まさにテレビならではのメリットですね!
だから私たちもただお祭りを見せるのではなく、「何を伝えたいのか」テーマを明確にした上で、事前に取材をしたりと、あの手この手で情報を集めて番組作りをしています。
そして、やむを得ない理由でお祭り会場に行けない人でもお祭りを楽しめるということも、テレビを見るお祭りの大きなメリットになります。体調を崩してしまったり、小さなお子さんがいて外出ができなかったり、混雑した場所が苦手だったり、いろいろな理由で足を運べない方もいらっしゃいますからね。
また、J:COMは放送エリアがあるので大阪のお祭りが東京で見られないということもあるのですが、J:COM が提供している「ど・ろーかる」というアプリなら、放送エリアには関係なく、全国のお祭りのライブ配信を視聴することができます。山車がいつ来るかという情報もリアルタイムでわかるので、お祭り会場でも活躍します。
民放でも夏の花火大会など、お祭りを中継する番組はありますが、J:COMさんの番組ならではの、強みや魅力というものはありますか?
お祭りを途切れることなく、最初から最後まで放送しているのはJ:COMだけなのではないでしょうか。また、お祭り主催者さんとの結びつきが強いというのも私たちの強みになると思います。関係性ができているので事前に交渉して、いい場所にカメラを置かせてもらえますし、お祭り当日だけでなく開催されるまでの過程や、後日談までも取材をして番組作りができる。点でなく、線や面で伝えられるという部分で、ケーブルテレビは民放に負けていないと自負しています。
それはドラマティックな番組作りができそうですね。
お祭りの実行委員会にJ:COMのスタッフが入ることもあって、まさに地域の人たちと一緒にお祭りを作っているという感覚がありますね。
ひの新選組まつり
これまで携わってきた中でオススメの花火大会やお祭りを教えてください!
東京都の日野市で行われている「ひの新選組まつり」ですね。新選組の土方歳三の命日に行われるお祭りなんですけど、お祭りのメインとなるのが2日目の「隊士パレード」。
新選組が大好きな人たちが仮装して街の中を練り歩きます。新選組って隊長がいますよね、近藤勇とか沖田総司とか。その隊長はオーディションで決まります。オーディションに全国から参加してくるのですが、大好きすぎて、抑えきれない新選組愛が大炸裂!といったレベルで振り切っちゃうんですよね(笑)。
緊張で顎がガクガクしているのに、それでも新選組が大好きで、自己PRを話していたり、このために殺陣を習ってくる人とか、髪の毛を結ってちょんまげにしてくる人がいたりと、みんな見た目もキャラクターも一目見たら忘れられないくらい個性的なんです。とても見応えがあって大好きなお祭りです。
すごい。それは見たい!(笑)
オーディションの模様もじっくり撮影して放送しますので、ぜひ番組を見てみてください(笑)
がんがら火祭り
すごい。それは見たい!(笑)
オーディションの模様もじっくり撮影して放送しますので、ぜひ番組を見てみてください(笑)
好きなお祭りというか、カメラマンをしていた時に印象に残っているのが、大阪府池田市の「がんがら火祭り」ですね。大文字焼きといえば、京都の「五山送り火」ですが、池田にも「大文字」を山に灯すお祭りがあるんです。
男衆が愛宕山から松明を持って街中を歩くのですが、以前はカメラケーブルが大文字の所まで届かなかったので、山の上の様子を生放送出来ず、苦肉の策として、山で撮影した後に急いで駆け降りてリレー放送するという形をとっていましたが、なんとか生放送がしたかったので、無線で映像を送る装置を導入したんです。
リアルタイムで山の上の様子と下の様子と、松明をずっと追いかけて生放送ができた時は感動しました。
それは熱いエピソードですね!
最後に視聴者の皆さんに向けてお伝えしたいことがあればお願いします!
地域の皆さんに関わる放送をしておりますので、街のお祭りに現場で参加することはもちろん、J:COMを通じて「我が街の情報」をご覧いただけたらと思います。
制作側の思いとしては、まずは(主催者や地域の人たちに対して)私たちのカメラを受け入れてくださることへの感謝の思いが強いです。皆さんがオッケーを出してくださらなければ放送もできないので日々感謝しております。
視聴者の皆さんには、かしこまらずにビール片手にリラックスしながらご覧いただけたらと思います。違和感なくお祭りを見ていただくべく頑張っているのが伝わらないようサラっとみていただけるような、気持ちの良い番組を作っていきたいと思います。
花火大会は真っ暗にしてみてくださいね。部屋を真っ暗にして、ボリュームをあげれば現場にいる感覚になります。
それはぜひやってみたいと思います。本日はありがとうございました!
これからの季節も、花火大会や秋祭りなど、注目のお祭りが目白押し!ぜひ「J:COMチャンネル」で、テレビで見るお祭りの醍醐味を堪能してみてください。
2022年9月27日(火)更新