遠く飛ぶ距離と、美しく飛ぶ形が求められるジャンプ競技。
「男子ノーマルヒル個人」は、平昌五輪のチャンピオンであるドイツのアンドレアス・ベリンガーが金メダルの有力候補。
「ラージヒル個人」は、スキーフライング世界記録を持つオーストリアのシュテファン・クラフトや前大会で銅メダルを獲得したノルウェーのロベルト・ヨハンソンが面白い存在になりそう。
女子は、2021年世界選手権の「ノーマルヒル」で優勝したスロベニアのエマ・クリネツに注目。
４年前は残念な結果に終わったが、今の調子であれば表彰台も夢ではない。
日本のエース・高梨沙羅は今回が３度目のオリンピック出場。
初めて参加したソチ五輪は４位、平昌五輪は銅メダルと、着実に順位を上げている。
金メダルへの期待がかかる中、今年１月１日にスロベニアで行われたスキージャンプ女子ワールドカップで優勝し、通算勝利記録を更新中。
２月の本番に向けて、いい状態で臨めそうだ。
（男子）男子ノーマルヒル個人
男子ラージヒル個人
男子団体
（女子）女子ノーマルヒル個人
（混合）混合団体
（男子）
小林 陵侑（男子ノーマルヒル、男子ラージヒル、男子団体、混合団体／岩手県／平昌）
中村 直幹（男子ノーマルヒル、男子ラージヒル、男子団体、混合団体／北海道／初出場）
佐藤 幸椰（男子ノーマルヒル、男子ラージヒル、男子団体、混合団体／北海道／初出場）
小林 潤志郎（男子ノーマルヒル、男子ラージヒル、男子団体、混合団体／岩手県／初出場）
伊東 大貴（男子ノーマルヒル、男子ラージヒル、男子団体、混合団体／北海道／トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌）
（女子）
髙梨 沙羅（女子ノーマルヒル、混合団体／北海道／ソチ、平昌）
勢藤 優花（女子ノーマルヒル、混合団体／北海道／平昌）
岩渕 香里（女子ノーマルヒル、混合団体／長野県／平昌）
伊藤 有希（女子ノーマルヒル、混合団体／北海道／ソチ、平昌）
｢男子ノーマルヒル個人｣｢男子ラージヒル個人｣｢男子団体｣｢女子ノーマルヒル個人｣に、今回から新しく加わった「混合団体」の５種目が実施される。
【飛距離点】(飛んだ距離)ジャンプ台のＫ点を基準に算出。
Ｋ点まで飛ぶと60点、Ｋ点を越えると１mにつき決められた点数が加算される。
Ｋ点まで到達しなかった場合は１mにつき決められた点数が減点される。
飛距離点に、ゲートと風速・風向きによる加点・減点も加味。
【飛型点】(空中のフォーム、着地のテレマーク姿勢)５人の審判によって採点。
審判員はテイクオフ終了からアウトラインの転倒ラインを通過するまでの、継続した動作を正確性や完成度、安定性及び全体の印象から点数を決めていく。
この飛距離点と飛型点の合計で順位が決まる。
男子個人の「ノーマルヒル」と「ラージヒル」は、２回のトレーニングセッション、予選、決勝の３つで構成。
「男子団体」ではトライアルラウンドを行った後、２ラウンドで競い合う。
「女子ノーマルヒル」は予選がなく、トライアルジャンプ１回、得点が付く２回のジャンプで順位を決定。
「混合団体」の採点方法は男子種目と同じ。
競技内容はノーマルヒルで女子→男子→女子→男子の順番で行われる。
