宮部 藍梨の
オールラウンドな
ミドルブロッカー像を
見よ!
高校2年の時、16歳で日本代表にデビュー。だがその後は怪我もあって代表を離れ、
高校卒業後はアメリカの大学へ進学した。
理由は「どんなに好きでもいつかは選手を辞めなければいけない。
そうなった時に『自分からバレーを取ったら何もない』という状態になるのは理想的じゃないから」。
しっかりと自分の芯を持った選手だ。アメリカでは猛勉強して英語を習得し、バレーと両立。
ミネソタ大大学院卒業と同時に、7年ぶりに日本代表に招集された。
そこで勧められたのがアウトサイドヒッターからミドルブロッカーへの転向。
当然最初は苦労したが、高い身体能力を活かしたクイック、ブロックは日本の武器となっていく。
加えて、アウトサイドだった宮部はライトから打つこともできる。
宮部のサーブ時にブレイクが多いのは、サーブがいいだけでなく、ディグでも貢献しているから。
ミドルブロッカーは守備を苦手とする選手が多いため相手はそこを狙って打ってくるが、
宮部は長い手足を投げ出し献身的にボールをつなぐ。
オールラウンドにチームに貢献するミドルブロッカーに注目して欲しい。
text by 米虫 紀子 (Noriko Yonemushi)

