9月8日(日本時間9日)に開幕するW杯フランス大会。注目を集めるジャパンの最終スコッドは8月15日に発表されます。
数あるボールゲームの中でも、キャプテンの占める役割が大きいのがラグビーです。ところが、今回、ジャパンのキャプテンはまだ明らかになっていません。
南アフリカを撃破するなど3勝をあげた2015年イングランド大会、初のベスト8進出を果たした19年日本大会ではリーチ・マイケル選手が、この大役を担いました。
思い出すのが15年大会、南アフリカ戦での試合終了間際のシーンです。
エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)の指示は同点狙いの「ショット」でしたが、それを無視してスクラムを選択し、逆転勝利に結びつけました。
他にもキャプテンシーを持つ選手がいます。“ラピース”ことピーター・ラブスカフニ選手です。19年日本大会、リーチ選手がリザーブに入ったアイルランド戦でジェイミー・ジョセフHCからゲームキャプテンに指名され、19対12の勝利に貢献しました。「ラピースは生まれながらのリーダーシップを持っており、安定感がある。日本でプレーしているので日本語はある程度わかっているし、英語も話せる」とはジョセフHC。指揮官の信頼も厚く、21年秋の代表活動ではチームキャプテンを任されました。
果たして、今回はどちらがキャプテンにふさわしいのか。元ジャパンの今泉清さんは、8月5日のフィジー戦の前、こう語っていました。
「関係者の話を総合すると“リーチの次はラピース”。こういう意見が多い。レフリーとネイティブに話せるところがいい」
ところが、ここにきて非常事態です。7月22日のサモア戦でリーチ選手、8月5日のフィジー戦でラピース選手がレッドカードを受けてしまったのです。
これにより3試合の出場停止処分となったリーチ選手はW杯本番まで試合に出場することができません。ラピース選手は、さらに困ったことにW杯1次リーグ2戦目(イングランド戦)までの出場停止処分が濃厚です。
こうなると2人ともキャプテンどころか代表入りも微妙になってきます。大方の見方では、リーチ選手は“当確”としてもラピース選手はどうか……。「W杯で、はじめの2試合も出られない選手を代表入りさせるべきではない」との声も耳にします。
果たして、フランスでは誰がキャプテンを務めるのか。そのヒントが直近5試合でのキャプテン名に隠されています。
7月8日 オールブラックスフィフティーン リーチ・マイケル&流大(※)
7月15日 オールブラックスフィフティーン 姫野和樹&坂手淳史(※)
7月22日 サモア 坂手淳史&姫野和樹
7月29日 トンガ 姫野和樹&流大(※)
8月5日 フィジー 姫野和樹&流大(※)
※はリザーブ登録
「今の日本代表には優れたリーダーがたくさんいる。今のラグビーでは先発の選手が最後までプレーするとは限らないし、プレッシャーのかかる終盤に主将がいないと他の選手にも大きなプレッシャーがかかってしまう。後半、フレッシュな状態で引っ張っていく共同主将を採りました。(本大会も共同主将でいくか)まだ言えない。国内の5試合を戦って判断していきたい」とは、オールブラックスフィフティーン第1戦メンバー発表会見でのジョセフHCのコメントです。
おそらく、本番でも共同キャプテン方式を採用するでしょう。誰にするかは指揮官の腹ひとつです。
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