3季目を迎えるリーグワンは11月24日、シーズン中の来年2月に昨季リーグ上位4チームがスーパーラグビー・パシフィック(SRパシフィック)チーフス、ブルーズ(いずれもニュージーランド)と対戦することを発表しました。リーグワン創設時から構想されていた海外クラブとのクロスボーダーマッチがついに実現します。
SRパシフィックで昨季プレーオフ準優勝したチーフスは、リーグワン優勝のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S東京ベイ)と同準優勝の埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉WK)、またSRパシフィックプレーオフベスト4のブルーズは、リーグワン3位の横浜キヤノンイーグルス(横浜E)と同4位の東京サントリーサンゴリアス(東京SG)と対戦します。
SRパシフィックから参戦する2チームを簡単に紹介しましょう。チーフスは本拠地をニュージーランド北部のハミルトンに置き、SRで12、13年と連覇しました。リーグワンの東京SGでもプレーした同国代表のスタンドオフ/フルバックのダミアン・マッケンジー選手らが所属しています。ジャパンのナンバーエイト、リーチマイケル選手(現・東芝ブレイブルーパス東京)も3シーズンプレーしたことがあります。
国内最大の都市オークランドに本拠を置くブルーズは、SRの前身スーパー12で3度優勝しています。21年はスーパーラグビー・トランス・タスマンも制しました。19年、23年W杯ニュージーランド代表のセンター、リーコ・イオアネ選手などが所属しています。
開催決定を受け、リーグワン昨季王者のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S東京ベイ)のフラン・ルディケヘッドコーチ(HC)は、こうコメントしました。
「我々はこの新しいクロスボーダーのラグビーゲームに参加でき、エキサイティングな気持ちでいっぱいです。他のリーグワンのチームにとっても、海外のチームと試合をすることは素晴らしい機会です。ファンにとっても選手にとっても、本当にエキサイティングなことです」
選手たちからも話を聞きました。
「チームにとっても選手にとっても、すごくいい経験になると思っています」(S東京ベイ・立川理道選手)
「やるからには勝ちにいきたいです。普段、経験できない強度の試合をシーズン中に経験できることは大きなチャンス」(横浜E梶村祐介選手)
一方、来日するニュージーランド側はどう受け止めているのでしょう。
「チーフスが従来のオーストラリア、ニュージーランド、南太平洋のマーケット外に進出する素晴らしい機会を生み出しました。ブルーズと共に、ニュージーランドのスーパーラグビーのスタイルを披露する機会を得ることができると思っています」(チーフスのサイモン・グラフィスCEO)
「これはエキサイティングなパートナーシップの始まりであり、スーパーラグビーを再活性化するための大きな戦略の一つでもあります。近年、日本のラグビーの成長を目の当たりにしており、スーパーラグビーとしても、今後重要なマーケットだと捉えています」(ブルーズのアンドリュー・ボアCEO)
日本ラグビー協会は今年5月、ニュージーランドラグビー協会と連携を深め、競技を発展させるための覚書を締結しました。今回のクロスボーダーマッチは、その一環と言っていいでしょう。
開催時期の来年2月3、4、10日はリーグワンのシーズン中、SRパシフィックにとってはプレシーズンです。今回の対戦は親善試合的な位置付けですが、リーグワンの東海林一専務理事は「来年以降も継続を予定しています。上位チーム同士の戦いが、より完全なかたちで実現できるよう努力していきたい」と述べました。「より完全なかたち」とは何を意味しているのでしょう。サッカーにおけるクラブW杯のような大会を視野に入れているのかもしれません。
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