11月19日、リーグワンの横浜キヤノンイーグルスが2024-25シーズンの出陣式をホストエリア内の横浜市役所で行い、詰め掛けた約300人のファンに今季の意気込みを語りました。
今季のシーズンテーマは「共に超える」。このテーマには<昨シーズン到達できなかった決勝進出という新たなステージに進み、そして日本一になるという強い意志>が込められています。
スーツ姿で登壇した就任4季目の沢木敬介監督は「今朝もがっつり練習してきました。エキサイティングラグビーを見せたい。(プロ野球の日本シリーズで)ベイスターズ(横浜DeNA)も優勝したんで、ここにいるファンと最高の喜びを共有したい。シーズン中、毎試合成長するような試合をして、シーズンが終わったら優勝を分かち合いたい」と強い口調で語りました。
リーグワンは地域密着の理念の下、各チームがホストエリアを設定しています。チーム名には地域名を冠し、イーグルスはベイスターズと同じ横浜を本拠としています。
この日の出陣式で、イーグルスの司令塔・田村優選手は地元テレビ局からベイスターズに関するコメントを求められ、「(セ・リーグ)3位からの優勝。自分たちの置かれている状況と似ているなと思いましたので、感情も入りました。同じ横浜のチームとして、目標になるような成果をあげてくださったので、非常に刺激を受けました」と語りました。
昨季4位の成績でプレーオフに進出したイーグルスですが、準決勝で埼玉パナソニックワイルドナイツに17対20で敗れ、“下剋上”を果たすことはできませんでした。何が足りなかったのでしょうか。第4節に左ヒザを負傷し、4試合の出場にとどまったデクラーク選手は「僅差で勝てなかった試合が多かった。今季はそれに勝つことによって優勝が見えてくると思います」と語りました。
イーグルスが喫した8つの黒星(プレーオフ含む)のうち、1トライ1ゴール差の7点差以内の試合が5つもありました。
以下がその5試合です。
第6節 ●27対31 コベルコ神戸スティーラーズ
第10節 ●26対29 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
第15節 ●31対35 トヨタヴェルブリッツ
PO準決勝 ●17対20 埼玉パナソニックワイルドナイツ
PO3位決定戦 ●33対40 東京サントリーサンゴリアス
「僅差の試合で勝つことによって優勝が見えてくる」。南アフリカ代表としてW杯連覇に貢献した司令塔の言葉だけに重く響きました。周知のように2023年W杯フランス大会での南アフリカ代表は接戦に強く、決勝トーナメント3試合はすべて1点差で競り勝ちました。
同じ横浜を本拠とするベイスターズはセ・リーグ3位から“下剋上”を果たしました。ポストシーズン全10勝のうち6勝が、3点差以内でした。
イーグルスに話を戻しましょう。昨季、レギュラーシーズン16試合で総失点446はリーグ4番目に少ない数字ですが、プレーオフ出場4チームに限ってみればワースト。ここは改善しなければなりません。
再びデクラーク選手です。
「失点を抑える方に重点を置いています。ディフェンスでターンオーバーして得点につなげたい。フィジカル面の向上も大事だが、そこは選手全員で取り組んでいる」
イーグルスの過去最高成績は22-23シーズンの3位。下剋上も結構ですが、まずは1位通過を目指してもらいたいものです。
データが取得できませんでした
以下よりダウンロードください。
ご視聴いただくには、「J:COMパーソナルID」または「J:COM ID」にてJ:COMオンデマンドアプリにログインしていただく必要がございます。
※よりかんたんに登録・ご利用いただける「J:COMパーソナルID」でのログインをおすすめしております。