
エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)率いる日本代表は、10月25日に国内で行われるオーストラリア代表戦、その後の欧州遠征(11月~)を見据えての国内合宿を6日、宮崎などでスタートしました。世界ランキング7位(10月6日時点)のオーストラリア代表を皮切りに同1位の南アフリカ代表、3位のアイルランド代表、11位のジョージア代表と対戦する秋のシリーズ。同13位の日本は、格上相手にどんな戦いを見せてくれるのでしょう。
この秋のツアーが重要なのは、5試合が終わった後の12月3日(オーストラリア現地時間)に2027年W杯オーストラリア大会の抽選会が、開催国で行われるからです。そこでは11月末時点での世界ランキングがバンド分けに反映されます。
抽選会では、出場24チームの中から世界ランキング順に6チームがシードされ、6つのプールに振り分けられます。第1バンドは開催国(オーストラリア)が入るため、残りの5つは開催国を除く世界ランキング上位5チームが占めます。第2バンドには世界ランキング6~12位のチーム。以下13~18位が第3バンド、19~24第4バンドに振り分けられます。
現在13位の日本は、世界ランキングが1つでも上がれば第2バンドに入ることになります。その結果、1次リーグでランキング上位チームとの対戦は1試合となります。
これについてエディーHCは、「世界ランキングはあくまでランキングでしかありません。我々の目的はいいプレーをすること。今は(10月25日の)オーストラリア戦しか意識していません。今回は世界のラグビー界から日本がリスペクトを得るすばらしいチャンスだと思っています」と10月2日の記者会見で抱負を述べました。
また指揮官は「世界からリスペクトを受けるためには、強豪チームに勝つしかありません」とも語り、続けました。
「2015年以前なら、今回のツアーで対戦するような相手とはマッチメイクできなかったと思います。2019年W杯でそういう強豪とも戦えるチームだと証明できたわけですが、さらに世界からのリスペクトを得られるようにならなければいけません」
日本の課題については明確です。
「日本は最初の20分は調子が良いけれど、その後失速して負けるチームだと思われています。そうではなく、戦い続け、食らいついていき、最後の最後まで相手を追い詰めるチームに成長させ、リスペクトを得ていきたい」
日本ラグビー協会の土田雅人会長は、エディーさんの2度目の代表監督選考にあたり、こう語っていました。
「ある日、ジェイミー(・ジョセフHC=当時)とミーティングをした時、そろそろ日本人の監督も、という話をしましたが、『ネットワークがないとダメだぞ』と言っていました。まだまだラグビーの場合、監督同士のネットワークで試合を組むことができる。その点、エディーには、ネットワークがある。そこは必要だなと感じていました」
さて、この秋のツアーのテーマを、エディーHCは「最後の最後まで相手を追い詰める」ことだと言います。先述したように就任以来、指揮官は終盤の20分を課題にあげています。だが、その課題はここにきて改善されつつあります。
今年に入ってからのテストマッチの戦績は4勝2敗。終盤20分のスコアは、22対31(終盤20分は7対7)で敗れた7月12日のウェールズ戦を除き、5試合で日本が相手を上回っています。
この秋のツアーでは、「終盤20分」に強いジャパンを見たいものです。
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