
リーグワンは第5節(2026年1月17、18日)を終え、全勝は依然としてクボタスピアーズ・東京ベイと埼玉パナソニックワイルドナイツの2チームのみです。昨季レギュラーシーズンでリーグ最少失点(361)と守備の堅さが目立ったスピアーズですが、今季はリーグ最多の総得点(246)&トライ数(34)をあげるなど、攻撃面の進化が見られます。
開幕5連勝はリーグワン5季目にしてチーム初。スピアーズは今までにない好スタートを切りました。第1節コベルコ神戸スティーラーズに33対28で逆転勝ちすると、第2節はリコーブラックラムズ東京に50対28、第3節は東京サントリーサンゴリアスに79対20。そして第4節は三重ホンダヒートに45対21、第5節はトヨタヴェルブリッツに39対10。1試合平均49.2得点&6.8トライは、昨季のそれを15.5点、2トライ上回るペースです。
好調のアタックについて、スピアーズのフラン・ルディケヘッドコーチ(HC)の見解は、こうです。
「ディフェンスでつくったチャンスからどれだけエネルギーを生めるか。そこを選手たちがエンジョイし、ポジティブに捉えている。攻撃的なマインドを持って自由にできているところも結果につながっている要因」
今季のスピアーズの攻撃は、まるでどこからでも水が湧き出る泉のようです。スポーツ中継局JSPORTSラグビーサイト(データ提供・Opta)のチームスタッツランキングによると、オフロードパスはリーグトップの73。1試合平均で14.6本。パス本数自体はリーグ最少(759)という点を踏まえれば、オフロードパスの割合が際立ちます。
「オフロードの練習をしているので、その成果がただ単に出ているだけ。無理なパスをつなぎませんし、個々のスキルが上がっていると感じます」とはスクラムハーフ藤原忍選手。19年に就任した田邉淳アシスタントコーチによるテニスボールやサッカーボールなどを用いてのハンドリングの技術指導が実ったと言えるでしょう
プロップ紙森陽太選手は語ります。
「みんなどんどん上手くなっています。今季は相手ディフェンスのかたちを見て、どこにパスを放るか、その判断を養う練習をしています」
加えてフルバック/ウイングのショーン・スティーブンソン選手の貢献度も大きいでしょう。トリッキーなパスは、守る側からすれば対応が難しいものです。前川泰慶ゼネラルマネジャーが説明します。
「彼が投げるタイミングにまわりが合わせられるようになってきた。“ショーンやったら、思ってもないところからくるぞ”と(両ウイングの)木田(晴斗)も根塚(洸雅)も言っていました。そういう練習を積み重ねてきている」
代表的なプレーを例に挙げましょう。12月21日のスティーラーズ戦、0対6とリードされた前半21分の場面です。敵陣でプロップのオペティ・ヘル選手が2、3人を引きつけてオフロードパス。フォワードが体を当てて、トライエリア(インゴール)に接近すると、右サイドでパスを受けたスティーブンソン選手がバックフリップでのオフロードパス。大外で待ち構えていたウイングの根塚洸雅選手がトライエリア右隅に飛び込みました。今季の流れるようなパスワークを象徴するようなトライが、スピアーズの今季初の得点でした。
スピアーズは次節(1月24日)、2連覇中の東芝ブレイブルーパス東京と対戦します。昨季のプレーオフファイナルで敗れた(13対18)相手です。ブレイブルーパスは開幕戦でワイルドナイツに屈辱の完封負けを喫したものの、以降4連勝と調子を上げてきています。「自分たちをテストしてくるチーム。だからこそプランをしっかり遂行していきたい。それを80分間通してできるか。彼らにスキを見せると、好きなようにやられる。このチャレンジに、チームがどうステップアップできるかを楽しみにしています」とは司令塔のバーナード・フォーリー選手。好調のスピアーズにとっては、真価が問われる一戦となります。
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