
3連休初日の7月18日、国際大会ネーションズチャンピオンシップ第3節が東京・MUFGスタジアム(国立競技場)で行なわれ、世界ランキング11位の日本代表は同4位のフランス代表に15対42で敗れました。来年のW杯オーストラリア大会で同組となるフランスに前半一時リードする場面もありましたが、終わってみれば完敗でした。
両国の対戦成績は試合前時点で、日本の1分け13敗。15戦目にして初勝利を目指しましたが、トリコロールの壁にいとも簡単に跳ね返されてしまいました。
開始早々、自陣でスクラムハーフの齋藤直人選手がボールを蹴り上げると、ウイングのテオ・アティソベ選手にウイング石田吉平選手が競り負け、ピンチを迎えます。その後、自陣深くで反則を犯し、ラインアウトモールであっさり先制トライを奪われました。
日本は10分にフルバック松永拓朗選手のPGで3点を返すと15分、自陣でのキックカウンターからスタンドオフ伊藤龍之介選手が突破を図ります。相手を引きつけ、左側にいたセンターのディラン・ライリー選手にパス。最後は大外の石田選手が駆け抜け、トライエリア左に飛び込みました。日本が8対7と逆転に成功し、5万2632人の国立を沸かせました。
ハイボールキャッチではフランスの両翼、アティソベ選手とアーロン・グランディディエ=ンカナング選手に制空権を握られました。2人が180センチを超える長身に対し、日本の両翼は、167センチの石田選手と177センチの植田和磨選手。最初からハンデがありました。
日本はラインアウトでも苦戦しました。フランスがあげた前半4つのトライはすべてラインアウトモールからでした。
後半は無得点。フランスに2トライ2ゴールを献上し、27点差で敗れました。
試合後、日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)は「非常に学びが多かった試合」と総括し、こう続けました。
「2つの部分で完敗してしまった。1つ目は6トライ中5トライがモールから取られてしまった。もうひとつは空中コンテストも完全に制されてしまった。我々のウイングの体格を鑑みても、しっかりと競れるようにしていかないといけない」
1つ目のモールディフェンスについては、「相手は大きな体を使い、いいパンチ(ヒット)でモメンタムをつくり、モールを組んできました。ズラしてきたこともあり、自分たちは最初のパンチで負けた感じです」とロックのワーナー・ディアンズ主将が振り返ったように、先制パンチが重くのしかかりました。
この点について、フッカーの江良颯選手は「ラインアウトモールのところでスコアを多く取られているので、このキャンプ中、モールトライをゼロにしようとチームで話していました。アイルランドに実行できましたが、フランスに対してはできなかった」と肩を落として語りました。
後半31分にはラインアウトモールを防ぐ場面もありました。これを序盤からできていれば、もう少し違った展開になっていたかもしれません。
2つ目の空中コンテスト。前半、齋藤選手が蹴った4本のハイパントは全て相手に奪われました。「ハイボールに関しては誤算。ここ2試合(イタリア、アイルランド戦)は割とうまくいっていた部分だった。しかし、今回は相手の方が完全に上回っていました」と本人は悔しそうに語りました。
後半13分にベンチに下がった石田選手は「今、自陣に帰りながらハイボールを捕るということに取り組んでいます。先に着地点に入られると体を入れられて跳べなかったり、相手の方が高かったり。相手にクリーンにボールを捕らせてしまった」と反省しきりでした。
さてネーションズチャンピオンシップは一旦ここで中断し、11月に再開します。その間、日本代表はオーストラリア代表との2連戦(8月8、15日)などが待っています。モールディフェンスと空中戦。浮き彫りとなった課題をどうクリアしていくか。W杯まで、あと1年3カ月。残された時間はそう長くありません。
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