
今季からリーグワンのディビジョン3(D3)に参入する丸和MOMOTARO‘S成田が10月29日、都内で新体制発表会見を開きました。会見には和佐見勝社長、細谷直ゼネラルマネジャー(GM)兼監督のほか新加入選手8人が出席し、リーグワン初年度への意気込みを語りました。
MOMOTARO‘Sの母体企業は、物流事業大手の丸和運輸機関です。チーム名のMOMOTARO(桃太郎)は<株式会社丸和運輸機関の企業文化である「桃太郎文化」>に由来します。同社の桃太郎文化とは<「報恩感謝」「挑戦・成長・貢献」「利他の心」を大切にし、多くの人の幸せを実現するとともに、チームワーク力で目標に挑む>ことのようです。
会見で質問が集中したのは、新加入選手の1人、2015年W杯イングランド大会に出場した元日本代表ウイング山田章仁選手でした。日本代表通算キャップ数は、15人制が25、7人制(セブンズ)が7(セブンズは出場試合数ではなく出場大会数)。41歳という年齢は、年長者としては、リーグワンでは42歳のフッカー安江祥光選手(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)に次ぐ2番目となります。
山田選手は、W杯イングランド大会で日本が3勝をあげたうちの2試合で先発出場し、1次リーグのサモア戦ではトライをあげました。タックルをクルリと反転し、決めたトライは「忍者トライ」と評されました。また過去には、セブンズやアメリカンフットボールとの“二刀流”として評判を呼びました。
今回は、営業兼選手の“二刀流”です。これまでも社員選手としてチームの母体企業などで営業を担当する選手はいましたが、大々的に“営業兼選手”という肩書きを持つケースは極めて異例です。
山田選手に、営業兼任のオファーを送ったのは細谷GM兼監督です。
「いろいろなチームから、“このやり方があったか”と驚かれました。あえて肩書きに“営業”と頭に付けたのは、営業がメインの仕事だということ。彼は既にトップアプローチをしてきてくれている。そういう人望とかも含め、間違いなく(営業的なセンスを)持っているだろうと感じていました」
異例のオファーを受けた理由を、山田選手はこう語りました。
「率直に嬉しかったです。選手としてもやれるということを評価していただいた。それに営業というと、少し堅いイメージですが、チームの良さや会社の良さを皆さんに知ってもらえる機会が増えるわけです。その点では、人と会い、いろいろな話をさせていただくのは、非常にありがたいこと」
会見が行なわれた10月29日時点で、山田選手のスポンサー獲得数は、本人によれば「両手(10社)にいかないくらい」。なかなかやり手の営業マンです。
「彼に課しているのは、自分の年俸を絶対超えろよということ」。細谷GM兼監督は、こう発破をかけます。
「本人が10社ほどというふうに言っているので、あともうちょっとかな。ただ和佐見代表からは、“億台取れ”と言われています。さっきもエレベーターに乗りながら、“山田には5億持ってきてほしい”と言っていましたから」
では、プレーヤーとしての評価は?
「彼は41歳ですが、先日、チームでリレーをやったんですよ。後方からぶち抜いて、一番でゴールした。スピードもまだまだ健在だなということを感じました。当然プレーは素晴らしい。トライを取る嗅覚は優れている。何よりウイングとして、絶対にこれだけはやってはいけないというポリシーが、私と非常にマッチした。それはボールを持った際、タッチラインから外に出されて、相手ボールにされないこと」
さらに細谷GM兼監督は、自身が日野(レッドドルフィンズ)の監督時代、山田選手が当時所属していたNTTコミュニケーションズシャイニングアークス(現・浦安D-Rocks)と対戦した時のエピソードを披露しました。
「山田がタッチラインに押し出されそうになった時に、彼の身体半分以上は外に出ていたのですが、持っていたボールを日野の選手に当ててからタッチラインの外に出た。そのラインアウトからトライを取られた記憶があります。そういう泥臭いところを、若手たちに教えていってほしい。プレーヤーとしては、学ぶものしかないというふうに思っています」
トップリーグ時代、2度のトライ王に輝いた山田選手。積み上げたトライの数はトップリーグとリーグワンを合わせて109です。これは、小野澤宏時さん(サントリー、キヤノン)と並ぶ最多記録です。単独最多記録について本人は「今季、達成したい」と目標のひとつに掲げています。
チームの今季のスローガンは「One Revolution」。桃太郎の“鬼退治”ならぬ強豪撃破により、1年でのD3優勝&D2昇格を目指しています。
データが取得できませんでした


以下よりダウンロードください。
ご視聴いただくには、「J:COMパーソナルID」または「J:COM ID」にてJ:COMオンデマンドアプリにログインしていただく必要がございます。
※よりかんたんに登録・ご利用いただける「J:COMパーソナルID」でのログインをおすすめしております。